西日本の某県立高校の教師を定年退職し、今中国の大学で日本語を教えているおじさんです。おじさんは本当の中国の教育や社会の現状をお知らせします。だれも知らない生の中国の現状を報告します。
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本当は昨日予告したように外交問題について書くつもりだったのですが、東京神学大学の窮状を聞いて、急遽変更しました。東京神学大学は日本キリスト教団立の唯一の大学です。名前から分るように、神学部だけの大学です。キリスト教団以外でも神学系の学科を持つ大学は多いです。以前はそのような大学の神学部なり神学科でも牧師を養成していました。(今もなることはできますが、牧師養成を主にはしていません。)
・ 皆さんの学識を豊かにするためにまずそれについて書いておきましょう。西から西南学院大学の神学部はバプテスト系の教会の牧師養成です。関西学院大学や同志社大学の神学部では同じ教団の牧師養成です。ただご存知のように、この二つの大学は総合大学です。立教大学は文学部に神学系の学科があると思いますが、ここは聖公会(イギリス国教会)の牧師養成です。それ以外に東京キリスト教大学と言うのがあるのですが、どこの教派か知りません。キリスト教には多くの教派があるからです。以前は東北学院大学でも牧師を養成していたようです。ちなみにカソリックは上智大学が中心です。 ・ 仏教系でも教派によって大学が異なるのはよく知られています。浄土真宗ですと大谷大学であったり、日蓮宗だと立正大学であったり、禅宗だと駒沢大学だったりです。仏教系だとさらに多くの大学がありますが、教派は全部はしりません。(龍谷・花園・仏教・高野山・身延山大学等)神道では国学院大学が一番で後皇學館大学があります。いずれも神職養成コースがあります。 ・ さておじさんの東京神学大学が直面している問題は、学生数の減少です。受験生が激減しているのです。そのため大学の収入が減少し、学生数の減少に伴った文部科学省からの補助金も減額される可能性があります。東京神学大学の財政は学生の納入金だけではとても足りないのです。ちなみに学生数は1学年30人程度です。問題で深刻なのは、1・2年生が極端に少ないことです。つまり総数としてはまずまずなのですが、学年によって学生数が違うのです。理由は学生の大半が編入生なのです。(一度大学を卒業して社会に出て入り直す人が編入生です。)18歳で高校卒業してそのまま進学する生徒が一桁台なのです。 ・ 理由は分っています。東京神学大学は入学資格として洗礼を受けたことを条件とし、また卒業後の進路も牧師となることを目的としています。だから牧師になろうと思う人以外は受験しないのです。医学部に似ているといってもよいでしょう。医学部は医者以外の仕事につくことは予想していません。そもそもヨーロッパの大学は基本的には神学部と医学部と法学部からスタートしたのです。医学部と法学部は資格をとって生活することができます。ところが日本では牧師になっても、生活が難しいのです。 ・ 大学では牧師志望以外の学生を視野に入れています。しかし、その条件でも大幅に学生を増やすことは困難でしょう。というのは、新しい条件と言うのが、牧師の奥さんや牧師のいない教会の役員の方も認めるというものです。しかし、牧師の妻をしながら教会を離れて東京まで勉強に行くのも困難だし、教会役員も仕事があるので難しいでしょう。大学としては信仰の純粋性を捨てる気持ちはないのです。牧師にならなくても別の資格を取らせるとか、洗礼を受けてなくても受け入れるとか、別の学科を作るなどすれば学生は増えるでしょう。しかし、そんなことをするつもりはなさそうです。他の大学の神学部ではそうして学生をふやしています。 ・ そうなると、教授陣の数を減らしたりしてレベルを下げるか、大学を廃止して専門学校にするかです。そうならないように今多くの教会で大学に献金をして支えています。おじさんも献金をしました。(おもしろいことに、この献金は寄付控除として税金から控除してくれるのです。ユニセフなどもそうです。)どこの大学もまた大学だけでなく学校一般が生徒減で苦しんでいます。どうなることやらです。明日は本当に外交問題について書きます。 |
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